「つるまめ」は石川県内で呼ばれている名称で、正式には「フジマメ」のことです。千石豆(せんごくまめ)、ダラ豆ともいいます。
金沢だけのものではありませんが、加賀料理の食材としては古くから親しまれてきました。原産地はインド(3000年前から栽培されていたとか)。
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豆知識:加賀つるまめ 栄養素がいっぱい!! 金沢市中央卸売市場ホームページ
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加賀野菜―つるまめ 丸果石川中央青果株式会社
<思い出―つるまめの筋剥き(すじむき)>子どものころ、夕食の前に、サヤの両縁にある「スジ」剥きをよく手伝わされました。取っても取っても大量にあるサヤの山が減らないのをうらめしく思いながら必死に剥きまくり、最後には手のひらの筋(スジ)がつるようなこともありました。スジ取りでスジがつるまめ!(おかげで握力がついたかも)。
そのあと、当然のように煮つけとして晩御飯のおかずに出てくるのですが、子どもとして、なぜか「また豆か」とは一度も思ったことがありませんでした。それがうちのキマリのような感じで、当たり前の日常でした。
昔(昭和30年代まで)のご飯のおかずは野菜の煮付けが中心でしたね。今と比べると、かなり大量の野菜をとっていたと思いますが、たぶんそれは、野菜が一番安あがりだったからでしょうね。当時は、食物や栄養素について今日ほど正確な知識はなかったと思われますが、無意識の健康生活を送っていたわけですね。
都会地のスーパーで買えるのは促成栽培された、薄味でひ弱な野菜ばかりですが、これからはできるだけ地方で採れた元気のある野菜を食べたいです。(kenbo)